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予想外は、突然に。
予想もつかないことは、急に起こる。

ちゃんと考えてみれば当たり前のこの文章ではあるが、現実にこんなシーンに当たってしまうと、おろたえるのが人間というもの。事実、僕もついさきほどそんな場面に遭遇してしまい、やれやれという心境で一杯なのだ。

バスタオルを忘れた。風呂上りに気づいた。ちゃんと、足ふきマットは用意したなあと、指でピッと指すくらい事前の準備は抜かりなかったはずなのに、全身の水滴を拭いてくれるバスタオルの存在を忘れていた。うっかりしていた。足だけか。僕が事前に注意していたのは、足だけだったのか。


風呂あがり 濡れた体を 包めない


そんな川柳を作ってみたところで、事態は一向に変わらない。変えようとするならば、動き出さなくてはならない。どうせなら、この足ふきマットで全身を拭いてやろうか。洗ったばっかだし。そんなことを考えてみたものの、やはりできなかった。この意気地なしめ。

こうなれば、向こうの部屋まで向かうしかない。しかし、このままはだしで部屋に移動すれば、後始末が大変なことは目に見えている。ならば、この足ふきマットを陣地として、これをずりながらお宝まで向かうしかないではないか。小さな舟ではあるが、これを上手く操縦しかない。そう、ヒーローは常に逆境に立たされる身分にある。

こうして、左右の足を交互に入れ替えて、大移動が始まった。意外と難しい。しかもいきなり段差がある。ここは片方の足でマットをずらしながら、先にマットの片方を垂らすようにして、そこに足を着地させる。上手くいった。手に汗握る攻防がつづく。次は難関だった。配線コードがウネウネと大蛇のようにわが道を遮っている。これは迂闊に足を運ぶと、マットがあの配線コードに絡み、進めなくなってしまう。まいった。これには慎重に慎重をかさねて、コードに這わせるように、そっとのせて、足に体重をかけず、マットをゆっくりずらしていく作戦にでた。ここではかなりの体力と時間を有したが、何とかクリアすることができた。そしてそこには、ただ目的を完遂させる。信念に燃える男の生き様があった。


足だけが 頼りといえど 全裸です


哀しいけれど、背に腹は変えられなかった。そうしてたどり着いたとき、やっとバスタオルを身にまとうことができた。僕は勝者だ。マントのように背をくるむと、僕は、初めて、笑った。



今なら、はだかの王様と腹を割って話せそうな気がする。
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【2007/04/09 00:19 】 | ふと思うコト | page top↑
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